Air Fryerで作るフライドポテト、サーモン、サバ、野菜、Japanese Sweet Potatoなどのアメリカと日本の家庭料理

Air Fryerをちゃんと使いこなす:アメリカの定番から日本食まで、何が作れて何が向かない?

アメリカでAir Fryerを買うと、最初はかなり期待します。French friesもできる。Chicken wingsもできる。野菜もできる。魚も焼ける。さらに私が使っているSmart Ovenタイプなら、Air Fry / Bake / Roast / Broil / Toast / Slow Cookと、いろいろな機能が付いています。「これ一台で何でもできるんじゃない?」と思ってしまいます。でも実際に使ってみると、そうではありませんでした。

Air Fryerには、得意な料理と苦手な料理がかなりはっきりあります。カニクリームコロッケでは大失敗。Dumplingsも硬くなってしまいました。一方、French friesやChicken nuggetsは非常に簡単。

そして調べていくと、Salmon、Cod、サバ、野菜、Japanese Sweet Potatoなど、日本人家庭でもかなり使えそうな食材が見えてきました。わが家の場合、子どもはアメリカ生まれ・育ちなので、French friesやChicken nuggetsのようなアメリカの定番も普通に食べます。私はSalmon、Cod、焼き魚、野菜なども食べたい。だったら、アメリカの定番と日本人が普段食べたい料理の両方に使えばいい。今回は、実際に何をどう調理すればいいのか、温度と時間まで含めて整理してみます。


そもそもAir Fryとは何なのか?

Air Fryという名前ですが、実際に油の中で揚げているわけではありません。強い熱風を食品の周りに循環させ、表面の水分を飛ばしながら焼く調理方法です。だから、表面をカリッとさせたい食品が得意です。

逆に、「Fryと書いてあるから、揚げ物なら何でも油なしで作れる」というわけではありません。私はここを勘違いしていました。


Air Fryerが本当に得意だったアメリカの定番

これは実際に使ってみて納得しました。

  • French fries
  • Tater tots
  • Chicken nuggets
  • Fish sticks
  • Chicken wings
  • Breaded chicken

このあたりはAir Fryとの相性がとてもいいです。特に子どもの食事では便利。例えば大人用には日本食を作っているけれど、子どもにはChicken nuggetsとFrench friesも出したい。そんなとき、冷凍庫から出す → Air Fry → 完成。わざわざフライパンに油を用意する必要がありません。これはAir Fryerを買ってよかったと思える使い方です。


カニクリームコロッケは大失敗

では、日本の冷凍食品も同じようにできるのでしょうか。私が試したのが、冷凍カニクリームコロッケ。結果はダメでした。中のクリームが衣を破って、全部流れ出してしまいました。しかも、衣は白いまま。期待していた、「油を使わなくてもサクサクのカニクリームコロッケ」にはなりませんでした。

French friesやChicken nuggetsのような市販冷凍食品には、製造過程ですでに油で調理されていたり、油を含んでいたりする商品があります。一方、まだ揚げていないパン粉衣のコロッケは別物です。オイルスプレーで改善できるものもありますが、カニクリームコロッケの場合は中身が流れ出す問題まであります。少なくとも私なら次回は、普通に油とフライパンを使います。Air Fryerを持っているからといって、すべての揚げ物をAir Fryする必要はありません。


Dumplingsも私はフライパンに戻りました

Dumplingsも試しました。これも失敗。皮が硬くなって、食べられる状態ではありませんでした。考えてみると、日本式の焼き餃子はフライパンに水を入れ、蒸気で皮を柔らかくしながら焼きます。一方、Air Fryerが得意なのは水分を飛ばすこと。方向が逆なんですね。揚げ餃子のようなものを作りたいなら別ですが、私が食べたい普通の焼き餃子なら、フライパンで蒸し焼き。これでいい。Air Fryerを使いこなすというのは、何でもAir Fryすることではなく、使わないほうがおいしい料理を知ることでもあると思います。


日本人家庭なら、Air Fryerは魚に使いたい

日本人の普段の食生活を考えると、Smart Ovenを活用したいのが。特にアメリカでは、日本のコンロについているような魚焼きグリルがない家庭も多い。そこで使えそうなのが、Salmon、Cod、サバ。この3つです。


Salmon:Air Fryerとかなり相性がいい

まずSalmon。これはAir Fryとの相性が非常にいい魚です。Salmon自体にある程度脂があるので、高温の熱風で表面を焼いてもCodほど乾燥しやすくありません。

シンプルなAir Fry Salmon

材料

  • Salmon fillet
  • 少量の油

作り方

  1. Salmonの表面の水分をペーパータオルで取る。
  2. 軽く塩を振る。
  3. 表面にごく薄く油を塗る。
  4. 皮付きなら皮を下にする。
  5. Air Fry 400°F(約205°C)で8〜10分程度。
  6. 厚い切り身なら追加で加熱する。

魚の安全な加熱の目安としては、中心温度145°F(63°C)があります。これなら、日本の「焼き鮭」に近い感覚で普段のご飯に合わせられます。


Cod:カリッと焼くこともできるけど、包み焼きもいい

CodもAir Fryできます。表面に薄く油を塗って、Air Fry 375〜400°F(約190〜205°C)で8〜10分程度から確認します。ただしCodはSalmonより脂が少ない魚。私は無理にカリッとさせるより、包み焼きにも使いたいと思っています。

Codの簡単ホイル包み

Codに塩を振り、

  • 玉ねぎ
  • King Oyster Mushroom
  • しいたけ
  • バター少量

などを一緒にアルミホイルで包みます。そして、Bake 375〜400°F(約190〜205°C)で加熱。包みの中に魚と野菜の水分が残るので、しっとり仕上げやすくなります。これはAir FryではなくBakeを使う料理。Smart Ovenを持っているなら、何でもAir Fryボタンを押す必要はありません。


サバ:脂があるのでAir Fry向き

サバもAir Fryとの相性がいい魚です。Salmonと同じように脂があるので、自分の脂で表面を焼きやすい。日本・韓国系スーパーなどで売っている冷凍のSaba / Mackerel filletなら、解凍してから水分をしっかり取ります。Air Fry 375°F(約190°C)で8〜12分程度から確認。皮をパリッとさせたいなら、皮側にしっかり熱風が当たるようにします。ただしSalmonより脂が落ちやすいので、下のトレーの掃除と臭い対策は必要です。それでも、アメリカの家で魚焼きグリルの代わりになるなら、試す価値はあります。


野菜をAir Fryしたら、最初はカサカサになった

私がAir Fryerを買って試したかったことの一つが野菜でした。水で茹でない。短時間で調理できる。だったら、「野菜の栄養も残りやすいんじゃないか?」と思ったからです。ところが、最初にブロッコリーを入れてみたら、パリパリというより、カサカサ。おいしいロースト野菜とは程遠い状態になりました。

原因の一つは、Air Fryer=油を使わない調理器具だと思っていたこと。野菜には少量の油を使ったほうがいいです。大量に使う必要はありません。表面に薄く油をまとわせるだけで、乾燥しすぎるのを抑えながら焼き色を付けやすくなります。


ブロッコリー

小房に分けます。少量のオリーブオイルと塩を全体に絡めます。Air Fry 375°F(約190°C)で6〜10分程度。途中で一度混ぜます。ブロッコリーは先端が細いので焦げやすい。10分と決めて放置するのではなく、5〜6分くらいから確認したほうがいいです。


Brussels sprouts(芽キャベツ)

芽キャベツはAir Fryとの相性がかなりいい野菜です。半分に切って少量のオリーブオイルと塩。Air Fry 375〜400°F(約190〜205°C)で10〜15分程度。途中で一度混ぜます。外側の葉が少しカリッとして、中が柔らかくなればOK。アメリカでは普通のスーパーでも手に入りやすいので、Air Fryerを持っているなら使いやすい野菜です。


アスパラガス

根元の硬い部分を落とします。少量のオリーブオイルと塩を絡め、Air Fry 375°F(約190°C)で5〜8分程度。細いアスパラならもっと早く確認します。私がたまに作るベーコンアスパラにも使えます。ベーコンから脂が出るので、Air Fryとの相性もいい組み合わせです。


カリフラワー

小房に分けて、少量のオリーブオイルと塩。Air Fry 375〜400°F(約190〜205°C)で10〜15分程度。途中で混ぜます。表面に焼き色が付き、中が柔らかくなれば完成。ブロッコリーより先端が焦げにくいので、個人的にはこちらのほうがAir Fryしやすいと思います。


インゲン

インゲンにも少量の油を絡めます。Air Fry 375°F(約190°C)で7〜10分程度。途中で一度混ぜます。細い野菜なので、長時間加熱して水分を飛ばしすぎないのがポイントです。


パプリカは「カリカリ」にする野菜ではない

パプリカもAir Fryできます。ただしFrench friesのようなカリカリを期待するものではありません。Air Fryすると水分が少し抜け、端に焼き色が付き、柔らかく甘いローストパプリカのようになります。大きめの短冊状に切って、少量のオリーブオイル。Air Fry 375〜400°F(約190〜205°C)で8〜12分程度。端が少し焦げるくらいがおいしい。肉料理のサイドにも使いやすい野菜です。


Japanese Sweet PotatoはAir Fryerで簡単

最近はアメリカでもJapanese Sweet Potatoがかなり手に入りやすくなりました。中がオレンジ色のアメリカのSweet Potatoではなく、紫がかった皮と黄色〜クリーム色の中身の日本タイプを使います。今回はこれを前提にします。

一番簡単なJapanese Sweet Potato

  1. よく洗う。
  2. 皮付きのまま2〜2.5cm程度の角切りにする。
  3. Japanese Sweet Potato 1本に対して、オイル小さじ1程度を絡める。
  4. 塩を少々。
  5. Air Fry 380°F(約195°C)で12〜18分。
  6. 7〜8分くらいで一度混ぜる。
  7. 外側に少し焼き色が付き、中がホクッとしたら完成。

これなら夕食の副菜にも、子どものサイドにも使えます。少し甘味があるので、French friesとは違ったPotato系サイドとしても便利です。


じゃがバターを作るならRusset Potato

アメリカで日本のじゃがバターに近いものを作るなら、私はRusset Potatoを選びます。Russetはデンプン質が多く、中がホクホクになりやすいので、Baked Potatoに使われる定番のジャガイモです。スーパーのProduceコーナーで、Russet PotatoまたはIdaho Russet Potatoと書かれたものを探します。

Air Fryerじゃがバター

  1. 中くらいのRusset Potatoをよく洗う。
  2. 水分を拭く。
  3. フォークで全体に6〜8か所穴を開ける。
  4. 表面に油を小さじ1/2程度薄く塗る。
  5. 塩を少々。
  6. Air Fry 400°F(約205°C)で35〜45分。
  7. ナイフや竹串が中心まで抵抗なく入れば完成。
  8. 十字に切る。
  9. バターをのせる。

外側は少しカリッ。中はホクホク。日本のじゃがバターとアメリカのBaked Potatoの中間のような仕上がりになります。大きなRusset Potatoなら45〜55分程度かかることもあるので、時間ではなく中心の柔らかさで判断します。


King Oyster Mushroomをしなしなにしない方法

私が普段使うキノコの一つがKing Oyster Mushroom(エリンギ)。フライパンで焼いても、たまに水が出てしなしなになることがあります。Air Fryerは、むしろこの問題を避けやすい調理方法です。ポイントは、水分を増やさない・薄く切りすぎない・重ねない。

King Oyster MushroomのAir Fry

  1. 水に浸して洗わない。汚れがあれば湿らせたペーパータオルで拭く。
  2. 縦に1/4〜1/2 inch(約6〜12mm)の厚さに切る。
  3. King Oyster Mushroom 2本に対して、オリーブオイルまたは米油を小さじ1〜2程度絡める。
  4. Air Fry basketに重ならないよう一層に並べる。
  5. Air Fry 375°F(約190°C)で6分。
  6. 裏返す。
  7. さらに3〜5分
  8. 焼き上がってから塩、または少量の醤油で味付け。

バター醤油にしてもいい。私なら焼肉定食の焼きキノコとして使います。最初から大量の塩を振ると水分が出やすくなります。そしてバスケットいっぱいに詰め込むと、熱風が通らず、焼くというより蒸す状態になります。これがしなしなKing Oyster Mushroomを避けるポイントです。


Air Fryすると野菜の栄養は残るの?

ここも気になっていたところです。例えばブロッコリー。ブロッコリーにはVitamin Cがあります。Vitamin Cは水溶性なので、たっぷりのお湯で茹でると、熱による損失+茹で汁への流出が起こります。実際、ブロッコリーを茹でた研究ではVitamin Cが大きく減少した例があります。一方、Steamingのように水の中に浸さない調理では、Vitamin Cが比較的よく保持された研究結果もあります。Air Fryも野菜を茹で汁の中に入れないので、少なくとも「水に溶け出して、そのお湯を捨ててしまう」という損失は避けられます。

ただし、「じゃあ400°Fで長時間Air Fryすれば栄養満点!」ということではありません。Vitamin Cは熱にも弱いので、必要以上に長く加熱すれば減っていきます。だからブロッコリーなら、少量の油+短時間でおいしく火を通す。これくらいの考え方が現実的です。


ニンジンの場合は少し話が違う

野菜によっても話が変わります。例えばニンジンに多いβ-caroteneは、Vitamin Cとは性質が違います。β-caroteneは脂溶性。つまり、少量の油と一緒に食べることで体が利用しやすくなるという特徴があります。だから、「野菜は油を使わないほど健康的」とも限りません。ブロッコリーなら水に長時間浸さないメリット。ニンジンなら少量の油を使うメリット。野菜によって違います。

結局、Air Fryがすべての野菜で一番栄養を残すという話ではありません。「水に溶けやすい栄養素を茹で汁に逃がしにくい」「少量の油でおいしく食べられる」「短時間で調理できる」。このあたりがAir Fryで野菜を作る現実的なメリットだと思います。


Slow Cookで豚の角煮はできる。でも私は専用Slow Cookerを使う

Smart OvenにはSlow Cookまで付いています。豚の角煮もSlow Cookで作れます。豚バラ肉を低温で長時間加熱して柔らかくするので、調理方法としても理にかなっています。でも、ここで考え直しました。私はすでに専用のSlow Cookerを持っています。だったら、わざわざ大きなSmart Ovenを何時間も動かす必要があるのだろうか?専用Slow Cookerは、そもそも低い消費電力で長時間加熱するために作られた家電です。ガスレンジの火を何時間もつけておく必要もありません。

私の場合、豚の角煮 → 専用Slow Cooker。これでいいと思います。Smart OvenにSlow Cookボタンがあるからといって、使わなければいけないわけではありません。家にすでに適した道具があるなら、そちらを使えばいい。これも「家電を使いこなす」ということだと思います。


Air Fry・Bake・Roast・Broil・Toast、結局どれを使う?

最後に、一番分かりにくかった機能を、実際の料理で整理してみます。

TOAST

食パンやベーグルをカリッと焼きたい。TOAST。食パンを焼くためにRoastやBakeを選ぶ必要はありません。Toast専用モードがあるなら、それを使うのが一番簡単です。


AIR FRY

表面をカリッとさせたい。目安:375〜425°F(約190〜220°C)。例えば、

  • French fries
  • Tater tots
  • Chicken nuggets
  • Chicken wings
  • Salmon
  • ブロッコリー
  • Brussels sprouts
  • Japanese Sweet Potato
  • King Oyster Mushroom

など。「強い熱風で表面を焼く」と覚えると分かりやすいです。


BAKE

中まで均等に火を通したい。目安:325〜400°F(約165〜205°C)。例えば、

  • Cake
  • Cookies
  • Casserole
  • Codのホイル包み
  • グラタン

など。グラタンならまずBakeで中までしっかり温めます。「普通のオーブン料理」=まずBakeくらいで覚えておけば分かりやすいです。


BROIL

最後に上だけ強烈に焼きたい。非常に高温の上火を使います。例えばグラタン。Bakeで中まで温めたあと、最後の1〜3分だけBroil。チーズの表面にこんがり焼き色をつけます。Broilは短時間で一気に焦げるので、ここだけはオーブンから離れません。「最後の焦げ目」=Broil。これで覚えます。


ROAST

大きな肉や野菜をオーブンでしっかり焼く。目安:375〜450°F(約190〜230°C)。一番分かりやすい例が、Whole Roast Chicken。丸鶏を外側からしっかり焼きながら、中まで火を通す。これがRoastです。

他にはPork loinやRoast beefのような、大きめの肉料理。「肉の塊」という言い方だと分かりにくいですが、つくねのような小さな肉料理のことではありません。私の普段の料理を考えると、Air FryやBakeほどRoastを頻繁に使うことはなさそうです。それでも、Whole Chickenを焼くならRoast。これだけ覚えておけば十分です。


結局、わが家ではこう使う

いろいろ調べて、実際に失敗もして、ようやくSmart Ovenの使い方が見えてきました。子どもには、French fries、Tater tots、Chicken nuggets、Fish sticks、Chicken wings。これはAir Fry。

私の普段の食事なら、Salmon、サバ、ブロッコリー、アスパラ、King Oyster Mushroom、Japanese Sweet Potato。これもAir Fryが使える。

Codをしっとり食べたいなら、ホイルに包んでBake。
じゃがバターなら、Russet PotatoをAir Fry。
グラタンなら、Bakeして、最後だけBroil。
食パンなら、迷わずToast。
Whole Chickenなら、Roast。
そして豚の角煮なら、私は専用Slow Cooker。

逆に、カニクリームコロッケとDumplingsは、もうAir Fryしません。カニクリームコロッケは中身が全部流れ出て、衣は白いまま。Dumplingsは皮が硬くなりました。だったら今まで通りの方法で作ればいい。

結局、Air Fryerを「使いこなす」というのは、すべての料理をAir Fryerで作ることではありません。Air Fryerに任せたほうがおいしく簡単になる料理と、今まで通り作ったほうがおいしい料理を見分けること。アメリカで暮らしているから、アメリカ料理だけを作る必要もありません。子どもが好きなFrench friesを作る。同じ家電で自分のSalmonを焼く。Japanese Sweet Potatoを焼く。焼肉の日にはKing Oyster Mushroomを焼く。CodならAir Fryにこだわらず、Bakeで包み焼きにする。アメリカで手に入る家電を、自分たちが実際に食べるものに合わせて使う。私にとっては、それが一番現実的なAir Fryerの使い方でした。

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